肝斑の治療方法│内服薬、トレチノイン・ハイドロキノン、レーザートーニング

完治が難しいシミといわれている肝斑。顔の目立つところにできるので、気にされている方も多いと思います。

肝斑の治療方法は大きく分けて3種類あります。

(1)トラネキサム酸や漢方などの内服薬による治療

(2)トレチノイン・ハイドロキノン療法 

(3)レーザートーニングによる治療
です。順番に見ていきましょう。

トラネキサム酸(トランサミン トランシーノ)

トラネキサム酸はメラニンを増やす酵素を抑制し、肝斑の予防や、できてしまった肝斑の改善を促します。

皮膚科等で処方されるトラネキサム酸製剤がトランサミン、トラネキサム酸の市販薬で代表的なものが、第一三共製薬のトランシーノです。

トラネキサム酸の内服で肝斑に効果が出始めるのが4~5週間目なので、少なくとも一ヵ月は継続して内服してみましょう。

 「トランシーノII 240錠」約60日分。ちょうどワンクール分です

 

トランシーノには肝斑用のトランシーノII と、しみ、そばかす用のトランシーノ ホワイトCが出ています。トランシーノ ホワイトCには肝斑に効果があるとされるトラネキサム酸は含まれていないので注意してください。トランシーノIIはピンクのシート入りのの錠剤で、トランシーノ ホワイトCはブルーの瓶入りです。

トラネキサム酸のほか、ビタミンCやビタミンEの内服も併用されます。

漢方薬 加味逍遥散(カミショウヨウサン)

漢方薬では婦人科系に効果があるとされる加味逍遥散(カミショウヨウサン)が肝斑の体質改善に良いとされており、口コミで広まっています。

市販薬ではクラシエの加味逍遥散(カミショウヨウサン)などが手に入ります。

加味逍遥散(カミショウヨウサン)は、もともとは更年期のイライラや怒りっぽさ、うつなどに効果があるとされていますので、肝斑だけでなく、このような症状の改善にも役立ちます。

市販の漢方薬は即効性というよりは体質改善によって徐々に症状を改善していくものです。少し気長に使ってみましょう。

 クラシエ 加味逍遥散(カミショウヨウサン)540錠(約45日分)飲みやすい錠剤タイプ。 

 

トレチノインハイドロキノン療法

シミを漂白するハイドロキノンも肝斑に有効な治療法とされていて、東大皮膚科などで美容治療として取り入れられています。皮膚科でもトラネキサム酸の内服と並行して、トレチノイン・ハイドロキノン療法を行うことがあります。

ハイドロキノンは市販では化粧品等の形で手に入ります。

ビタミンCのイオン導入やAPPSとの併用も有効です。家庭ではスキンケアの一部として取り入れることができます。

 

ハイドロキノン化粧品

 

高濃度ビタミンC配合美容液(オバジ)

 

高濃度APPS配合化粧品

 

また、厚生労働省認可の>美白有効成分の中でかんぱんに有効な美白有効成分としては、トラネキサム酸のほか、リノール酸S、マグノリグナンなどがあります。家庭でのスキンケアで取り入れる場合は成分を参考にしてください。(マグノリグナンはカネボウの独自成分です。マグノリグナンにはこれまで特に問題は起こっていませんが、白斑で問題になったロドデノールが同時に配合されていないか確認をお勧めします。)

レーザートーニング治療

レーザー治療は肝斑に対しては向かないというのが、これまでの常識でした。レーザーの刺激で肝斑が悪化することがあったからです。

しかし、最近の研究では、肌に炎症が起きない弱い出力でQ-スイッチYAGレーザー等を照射することにより、肝斑を消すことができることがわかってきました。(レーザートーニング治療)

このレーザートーニングにより、肝斑治療の改善率やスピードが格段に良くなったと言われています。

画像と動画で見る肝斑のレーザートーニング治療(スペクトラ)/湘南美容外科クリニック

そもそも肝斑とは

肝斑は頬骨のあたりや額など顔の目立つところにできやすく、左右対称のシミがもやもやと広がるのが特徴で、30代から40代にかけて発症することが多いシミです。

肝斑の原因はまだよくわかっていませんが、妊娠やピルの服用をきっかけに発症したり、閉経後に軽快したり、80代などの高齢になると治ることがあることから、女性ホルモンが関係しているのではないかと言われています。

肝斑は他の種類のシミと合併して発症していることも多く、再発も多いため、長期・継続的な治療が必要です。

完治の難しいシミでもありますので、無駄な治療や症状の悪化を避けるためにも、一度は専門医の正確な診断を受けて治療をされることをお勧めします。