シミを消すことができるレーザー治療

レーザーをシミに照射すると、レーザー光がメラニン色素に吸収されて熱を発生し、シミの元となるメラニンを破壊します。

熱を発生するので、レーザーをあてた部分は軽いやけどをした状態になり、一週間ほどでかさぶたになって皮膚から剥がれます。これがレーザーでのシミを消す方法です。

画像の説明

レーザー治療では、シミのある部分に麻酔クリームを塗り、レーザーの照射をします。麻酔クリームで痛みは抑えられていますが、表面的な麻酔なので、実際に痛みを感じないわけではありません。

料金は自由診療なので各医院が好きな金額に設定できますが、相場としてはレーザの照射費、初診料、診断料などを合わせて、小さいシミでおおよそ5000円~1万円位になります。

レーザー治療後は軽い傷が出来ている状態です。小さいものなら約一週間程度、その間肌色の絆創膏などで患部を保護します。その後かさぶたになって剥がれると皮膚が赤く薄くなった状態になり、たいたい1~6ヶ月で元の肌色に戻ると言われています。この時間をダウンタイムと言います。

ダウンタイムを経て1度でシミが消えない時は再度照射することもできます。

フォトフェイシャルとレーザーの違い

フォトフェイシャル・フォトRFもレーザーと同様に特殊な光を皮膚に照射して治療する方法です。

レーザーは高出力・部分的ですが、フォトフェイシャル・フォトRFの場合低出力・広範囲に光を照射します。レーザーのように高出力でメラニンを一気に破壊するのではなく、継続して照射することによってシミを薄くしていく方法です。一度ではあまり効果が出ず、1クール5~6回の照射で効果を実感することができます。

料金は、1回で終わるレーザーに比べ高くなりますが、顔全体に広範囲に照射できるため、濃いシミだけでなく、薄いシミやそばかすも消えることがあり、またフォトフェイシャルを行うことで、シミを消すだけでなく肌の赤みの改善やハリ、毛穴の縮小などの美肌・アンチエイジング効果も期待できます。

皮膚科や美容外科だけでなくエステでも受けることができます。効果は病院>エステで、料金も同様です。皮膚科の場合、レーザーは一般皮膚科でも取り扱いがあることが多いですが、フォトフェイシャル・RFは一般皮膚科での取り扱いは少なく、美容皮膚科の扱いとなります。

フォトフェイシャルとフォトRFの違い

フォトフェイシャルやフォトRFはどちらも光治療と呼ばれる方法ですが、機械の種類がいろいろあり、導入・使用している機械の名前によって、フォトフェイシャル、フォトRF、フラクショナル、等呼び方が変わります。

フォトフェイシャルとフォトRFでは、光の種類が異なります。フォトフェイシャルではIPL(光エネルギー)を照射しますが、フォトRFではIPLに加えてRF(高周波)を照射できます。そのため熱エネルギーが真皮層まで届き、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する効果があり、5~10歳程度の肌の若返り効果があると言われます。フォトフェイシャルの効果をよりアップした治療法です。

シミや色素沈着にはフォトRFの方が効果があります。また、シミを消す目的でフォトフェイシャルを受けるのなら、シミの種類を診断できる医師の下で受けることをお勧めします。